こんにちは。岡山市東区で就労継続支援B型事業所Lumo(ルモ)のサービス管理責任者 ホンダです。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
さて、2024年度から就労継続支援のルールが少し変わりました。(今更かもしれませんが、、、)
その中でも、特に利用者さんやご家族から「どうなるの?」とご質問をいただくのが、通所は短時間だけでもいいのでしょうか?という質問です。
「体調に合わせて、短い時間だけ利用したいんだけど…」
「週に数日、2時間くらい通うのが精一杯かもしれない」
そんな風に、不安を感じている方も多いです。
今日はこの新しいルールについて、Lumoが大切にしたい「関わり方」の視点も交えながら、お話ししたいと思います。
Contents
「短時間利用減算」の概要

まずは「役立つ情報」として、「短時間利用減算」という新しいルールの基本を分かりやすくご説明します。
簡単に言うと、「利用者の皆さんのうち、半分以上の人が1日の利用時間4時間未満だった場合、事業所の報酬(運営費)が大幅に減ってしまいますよ」というルールです。
このルールが新設された背景には、国の「就労継続支援B型事業所への期待」が込められています。
これまでのB型事業所の中には、残念ながら「ただ通うだけの場所」「居場所を提供しているだけ」と見なされてしまうような運営実態があったことも事実です。
国としては、「B型事業所は単なる居場所である前に、一般就労やステップアップを目指すための「訓練の場」としての役割を、もっと強く意識してほしい」と考えています。そのための具体的な「質の担保」の目安として、「4時間」という一つのラインが示されたわけです。
もちろん、この「4時間」という数字自体にどれほどの医学的・福祉的根拠があるのかは、議論の余地があるかもしれません。しかし、私たち事業所側がこのルール変更から受け取るべきメッセージは、「日中の活動時間を確保し、より生産性の高い活動や、訓練効果の高いプログラムを提供しなさい」という強い促しであると理解しています。
ただ、これを聞いて「じゃあ、4時間以上いないとダメなんだ…」「国も事業所も、結局は時間で縛るんだ…」とプレッシャーに感じる必要は全くありません。
大切なのは、その次のお話です。なぜLumo(ルモ)が、このルールをネガティブに捉えていないのか、その理由をお話しします。
Lumo(ルモ)が考える「4時間の壁」との向き合い方

私たちは、このルールを「利用者さんを4時間縛り付けるためのもの」だとは全く思っていません。
むしろ、これは私たち支援する側が「利用者さんにとって、4時間、あるいはそれ以上「居たい」と思える場所を本気で作れていますか?」と、改めて問い直される絶好のキッカケだと捉えています。
一般的な就労継続支援B型事業所のイメージというと、どんなものでしょうか?
「袋詰め」「シール貼り」「簡単な組み立て」…。
もちろん、それらの作業がその人の特性に合っていて、集中して取り組めるのであれば、素晴らしい「仕事」です。
しかし、僕はその固定概念に「待った」をかけたいのです。
特性や体調は、一人ひとり全く違います。それならば、提供する「仕事」や「活動」も、一人ひとりに合わせて多様であるべきではないでしょうか?
ただ時間を過ごすだけの4時間と、
ワクワクする作業や、仲間との会話、新しいスキルの習得に夢中になって「あっという間だったね」と感じる4時間。
同じ4時間でも、その「価値」は全く違いますよね?
楽しみ、喜びなどポジティブな感情や結果がでると4時間作業を頑張れるきっかけになります。
そのため、わざわざ4時間という時間を考える必要もないですし、よいサービスを提供できれば自然と利用時間も長くなっていきます。
Lumo(ルモ)は「光」という意味を込めて名付けられました。利用者さん一人ひとりが自分の「光」を見つけ、輝ける場所でありたい。そのために、私たちは「日々の活動(自社での取り組み)」をとことん工夫しています。
例えば、Lumo(ルモ)には様々な作業があります。
• プラスチックのカットや検査
プラスチックのカットや検査を行う製品は私たちが車の一部に使われていたり、電子製品の一部にも使用されています。
私たちが日々使用しているモノに関わる為、どのような事に使われているのか、このカットや検査がどんな意味を持つのかを共有できるように準備をしています。
さらに、ただ単に同じプラスチックでも形や大きさなども違います。
細かい小さな製品を見るのが好きな方、大きな製品を見るのが好きな方 様々な方々に対応させていただけるように用意するようにしています。
• SNSやブログ作成
LumoはインスタグラムやX(旧ツイッター)に投稿を行っています。
その投稿に使用する画像や動画などを作成していただく作業やブログを作成する作業も用意しています。
若い方の利用希望の問い合わせも多く、このような作業に興味を持っていただける方もおられます。
若さと知識を活かせる場所もこのように用意しています。
• ゲーム作業(実況)
なかなか家から出ることができない。 でも自分の好きな事をしたい。
そんな方に向けた作業になります。
家でもゲーム実況や配信もできる時代になり、そのスキルを違う環境でも活かしてみたい! という方向けに用意させていただいています。 慣れてくれば実況、配信などもできる環境を準備している段階です。
•工賃向上につながるサポート
もちろん、手先を動かすのが好きな方、黙々と集中したい方、工賃ではなくまずは安心して通いたいなど目標は一人ひとり違います。しかし、「工賃を向上させていきたい」方々もおられます。
そのための作業もただ数をこなすのではなく、「どうすればもっと効率よくできるか」「どうすれば不良品が出ないか」を個人個人で考えるようにしています。これは、一般就労で求められる「問題解決能力」そのものです。
これらの作業やサポートの中で「しっかり4時間働きたい」と思っていただけるような
もっともっと細かい取り組みなどを日々更新中です。
大切なのは、「事業所が決めた作業」を利用者さんにやってもらうのではなく、「利用者さんが『やってみたい』と思うこと」を、どうすれば「仕事」や「訓練」に結び付けられるかを、スタッフが本気で考えることです。
あなたにとって「有意義な4時間」とは、どんな時間でしょうか?

Lumo(ルモ)なら、それを一緒に見つけられるかもしれません。
「障害者だから、これが限界」
「B型だから、こんなもの」
そんな固定概念は、Lumo(ルモ)にはありません。あなたの「好き」や「得意」が、新しい「プロジェクト」になる可能性を、私たちは信じています。
「やむを得ない理由」を一緒に考えることの大切さ
さて、ここまで「有意義な4時間」について熱く語ってきましたが、現実問題として、体調や障害の特性上、4時間の利用が難しい日だって、当然ありますよね。
「朝はどうしても体調が優れない」
「午後に通院の予定が入っている」
「人混みの中に長時間いると、疲れ切ってしまう」
そうした声に、私たちはどう向き合うのか。
ここが「障害者との関わり方」や「共に働くスタッフとの関わり方」で、私たちが一番大切にしているポイントです。
まず「役立つ情報」として、制度には「例外」もきちんと用意されています。
「通院や体調不良、障害の特性など、やむを得ない理由があって4時間未満の利用になる場合は、減算の対象になりませんよ」と定められています。
私たちは、この「やむを得ない理由」を、利用者さんと一緒に考え、共有することを何よりも大切にしています。
従来の福祉の現場には、時として「支援する側」と「支援される側」という、見えない壁が存在しました。スタッフが「管理者」で、利用者さんが「管理される人」のような関係性です。
Lumo(ルモ)は、その関係性を根本から覆したいと考えています。
「支援者」よりも「伴走者」

私たちは「支援者」である前に、あなたの「伴走者」でありたい。
利用者さんの「今日はしんどい」「病院に行きたい」という声を、私たちは絶対に無視しません。
「ルールだから4時間いてください」なんて、Lumo(ルモ)では言わないと約束します。
もし体調が優れないなら、まずは休むことが一番の「仕事」です。
もし通院が必要なら、安心して病院に行けるよう送り出すのが私たちの役割です。
では、どうやって「やむを得ない理由」を共有しているのか。
Lumo(ルモ)では、スタッフ間の「対話」を非常に重視しています。(共に働くスタッフとの関わり方)
• 一人一人の体調や状況の細かな共有
「〇〇さんは今日、午後に通院予定。午前中は〇〇作業をメインにしよう」「△△さんは昨日、少し疲れ気味だったから、今日はこまめに声かけしよう」
私たちは、利用者さんの情報を「管理」するためではなく、「より良い時間」を過ごしてもらうために共有します。
• 「気づき」の共有
日々の小さな変化。「あの人、今日早いね」で終わらせず、「〇〇さん、今日は通院日だから。午後の作業は私たちがカバーしよう」と、自然に連携できる関係性を築いています。
• 「休むこと」の積極的な肯定
Lumo(ルモ)では、「休むことも、自分を知るための大切な訓練」だと考えています。
無理をして通所し続け、結果的に体調を大きく崩して長期離脱してしまう…。それが一番悲しい結末です。
「今日は3時間で帰る」と自分で決断できること。それも立派な「自己管理能力」です。私たちは、その勇気ある決断を尊重し、「やむを得ない理由」としてきちんと記録し、支援計画に反映させます。
「支援者」が「利用者」を評価するのではなく、
「パートナー」として、お互いの状況を理解し合い、尊重し合う。
それが、Lumo(ルモ)が目指す「関わり方」です。
【まとめ】制度の変化を、新しい一歩の「光」に

「短時間利用減算」という言葉だけを見ると、とても窮屈で、冷たいルールのように感じるかもしれません。
でも、その本質は「利用者さんと事業所が、これからの働き方や過ごし方を、もう一度本気で一緒に考えましょう」という、熱いメッセージだと、私たちは受け止めています。
制度は、時代に合わせて変わっていきます。
しかし、Lumo(ルモ)が大切にしている「核」の部分は、決して変わりません。
それは、利用者さん一人ひとりの「働きたい」という気持ちの光を見つけ、その光がもっとも輝く方法を、固定概念にとらわれず、一緒になって探し続けること。
「4時間」という時間は、目的ではありません。
あなたが「有意義だった」と思える時間を過ごし、その結果として「次はもう少し長く挑戦してみようかな」「こんな仕事もできるかもしれない」と、次のステップに進むための「光」を見つけること。
それが私たちの本当の目的です。
その中で「休む時」「休まざるを得ないとき」にはしっかり休み、通所する際には4時間働こう!と思っていただけるような取り組みを事業所で作っていくことが大切です。
岡山市東区やその近辺で、
「自分に合うB型事業所はあるかな?」
「短時間からでも始められるかな?」
「今の事業所は合わないかもしれない…」
と悩んでいる方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度Lumo(ルモ)へ見学に来てみませんか?
私たちは、あなたの「今」を、私たちに聞かせてほしいと心から願っています。
制度の壁に不安を感じる必要はありません。
一緒に、あなただけの新しい一歩を踏み出しましょう。
ご連絡を、スタッフ一同、心よりお待ちしています。

はじめまして、サービス管理責任者の本多 楓です
Lumo岡山東区店で働きはじめてわずか半年。
――その間に、利用者さんの「できる」を伸ばしながら黒字化という目標を達成しました。
定員20名なのに見学待ちの行列。
毎週のように「次、空きはありませんか?」とお問い合わせをいただき、嬉しい悲鳴をあげています。
どうして行列ができるの?
- “支え合う”という文化
ここでは「助ける/助けられる」ではなく、みんなが支え合うことを大切にしています。
だからこそ、一人ひとりが自分らしく挑戦できる空気が生まれます。
▶ 就労継続支援B型事業所 Lumo岡山東区店(公式サイト)
- 仕事を“楽しく”設計
ゲーム実況やSNS運用、ものづくり作業など、得意を活かせる多彩なタスクを用意。
「やってみたい!」が自然に湧きあがる現場です。 - 数字で見える成長
初月から工賃を可視化し、スタッフ・利用者さん・ご家族が同じゴールを共有。
成果が見えるから、次のチャレンジが楽しみになります。
これからブログで発信すること
- 利用者さんの成長ストーリー:
小さな一歩が未来につながる瞬間をレポートします。 - Lumo流“黒字化メソッド”:
就労継続支援B型でもしっかり収益を上げる仕組みを公開。 - 地域を巻き込むアイデア:
見学者の行列を“地域の魅力”に変える取り組みを紹介。
最後に
「みんな違って、みんながいい」――
そんな社会を、ここ岡山から広げていきたい。
これは私の原動力であり、Lumoの未来です。
ブログでも、現場で起きるリアルな“ありがとう”をたくさん綴っていきますので、どうぞお楽しみに!